松尾大銀杏

樹齢約700年、樹高31.2mの『松尾大イチョウ』は、松尾掛庄屋跡の敷地内にそびえる孤高の樹木です。
根回りは約5mですが、数字以上に巨きく感じるほどに堂々とした存在感です。
その姿は耳川の谷の対岸からも見ることができたらしく、旅人の目印であっただけでなく、葉の色で農耕時期を皆が判じるなど、生活に深く密着した樹木でもありました。

平家本陣」から国道327号線を日向市方面に走り、大イチョウトンネルの手前を左折します。
たどり着くまでは登り坂道となっており、要所要所に案内の看板が立っており、見逃さなければ迷わずたどり着くことができます。
急カーブも数カ所ありますが、切り返しを1〜2回すれば容易に進めます。
所要時間は、大イチョウトンネルから20数分が目安です。
民家が突き当たりにありますが、その手前が駐車スペースです。
ここで降りて看板の方に向かって1〜2分、最後は歩いて登ります。

視界が突然に開ける広々とした平らな場所、石垣が目を見張ります。
日当たりも抜群で、あたり一帯をぐるり見渡すこともできる位置です。
ここが松尾掛庄屋跡の敷地となります。
目的の大イチョウは敷地内の崖のたもとに立っております。
説明看板が2枚あり、うち1枚は松尾掛庄屋跡について記されています。
かいつまむと、徳川幕府領となった椎葉に4つあった掛庄屋のひとつがここであり、代々松岡家が受け継いできました。
駄賃付の交易で名を馳せ、一時期は馬をなんと50頭も飼っていたとのこと。
現代ならベンツ50台といったところでしょうか、その隆盛ぶりが偲ばれます。
今でもこの集落には、松岡家が数軒あります。

大イチョウは、周囲を木柵で囲っていますが、先に“孤高”と記したようにこれ1本ですっくと立っています。
1枚の写真に収めることも容易ですが、周辺のパノラマを含めることで、より迫力ある写真が撮れることは間違いありません。
また、このイチョウは雌株であり、根元に向かって大小15ほどの乳垂が下がっているのがわかると思います。
なお、イチョウの麓から見下ろすところにあるのが、最近「椎葉のマチュピチュ」としてテレビ放映が続き、全国的に評判になり始めている『仙人の棚田』です。
取材に訪れた2018年10月21日は、ちょうど稲刈りを集落総出でされておりました。

投稿日:2019年1月18日 更新日:

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