日本三大秘境の椎葉村。
その椎葉村を代表する集落のひとつ「十根川集落」のさらに奥地、車で20分ほど山道を進むと、家がたった5軒の大久保集落という、本当に小さな小さな集落があります。
地元住人に尋ねたところ、2018年10月現在、うち3軒しか人が住んでおらず、2軒は空家という話でした。
住人は全部で7人。
そういう意味では、まさに秘境中の秘境的な集落と言えるでしょう。
集落の中心部(と思われる)に、車で果たして登れるのかといぶかしむような細道が見えます。
登ると立派なトイレのある駐車場があります。
ここはもともと、隣人の畑だったところです。

駐車場から奥に続く歩道を、数分ほど進むとあらわれるのが『大久保のヒノキ』です。
推定樹齢は約800年、樹高約32m、根周り9.3mは、ヒノキとしては日本一とのこと。
神域なのか、樹木に接近したり触れることはできないよう、柵でしっかり囲われています。
立ち入りを拒む扉の脇に、小さな社が鎮座しております。

周囲には遊歩道が整備されており、見学者はヒノキをぐるり360度巡るどこからでも見上げることが可能です。
まさしく国指定天然記念物という名にふさわしいその勇姿ですが、十根川神社境内に聳える「八村スギ」同様に、その全貌や迫力を撮影するのは困難で、特に1枚の写真に収めるのは至難の技と言えるでしょう。
もっとも、これは逆に言うならば、大樹・名樹の持つ宿命かもしれません。
すなわち、撮影者のの技術や能力が試される恰好の素材なのです。

アングルを考えたり高性能の魚眼レンズを装着するなど工夫次第では、樹木のある場所の特殊性なども加味することで、その偉大性が強調されるのも可能だと思われます。
その日の天候にも大いに作用します。影の演出など、腕が鳴るでしょう。
また、周囲の広葉樹林も見事ですので、それを活用するのもひとつのアイディアです。
八村スギを訪れたならば、足を延ばして『大久保ヒノキ』にも是非ともチャレンジしてください。
*取材・撮影は2018年10月20日に行いました

投稿日:2018年12月14日 更新日:

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